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 妊娠中の肥満は産道を狭めたり、赤ちゃんも大きくなりがちなため難産になりやすく、糖尿病や高血圧のリスクも高まります。あまり神経質になる必要はないのですが、バランスの取れた食生活と適度な運動を心がけましょう。
 およその目安として、出産直前の体重を妊娠前の8―11キロ増にとどめましょう。さらに体重70キロ以上にならないように。妊娠前から70キロ以上ある人は、そのままの体重を維持するよう頑張ってください。
 一般的な肥満解消と同様に、朝食はしっかり取り、高タンパクで低カロリーの献立、植物性脂肪の摂取を心がけるなど、健康的な食生活が大切です。1回の食事を少量ずつにして1日4―5回に分けて食べる「分食」、午後7時以降は飲食しない心がけも効果があるようです。
 妊婦さんの運動はウオーキングや水泳、エアロビクスなどが代表的です。なかでも、歩くことが最も手軽で長続きするようです。
 転倒の心配ですが、開業して20年、私の患者さんで転んで流産したケースはありません。適度な運動で上手に気分転換をして、よく寝てストレスをためないようにしてください。